うなぎ日記

23週0日 564gで生まれたうなぎさんの成長記録

陣痛は突然に

搬送されて6日目。

昨夜からお腹が張る回数が増えてきていて心配はしていたものの、まだ大丈夫でしょって根拠のない自信がありました。

でも深夜、だんだんと張りの間隔が短くなってきて、いよいよヤバイと思ってナースコール。

そういえば、寝る前、おりものが茶色かったような…

どうか陣痛じゃありませんように、まだ出てきちゃダメだよってそればかり考えてました。

急いでモニターをつけて張りのチェック。

3分間隔で張っている。もうダメかもしれない。

そして、内診。

もう点滴量がマックスだったので、張りを抑えるため、他の薬に変更しました。

副作用なのか、血管が痛い。熱い。体に力が入らない。

いくら冷やしても楽にならない。

それでも、張りがおさまることはありませんでした。

お腹が張ると苦しくて、でも私以上に赤ちゃんはもっと苦しくて。

心拍数が下がらないように酸素マスクをつけて、ひたすら深呼吸。

お腹が張るたび落ちていく心拍数を見て、苦しくさせちゃってごめんねって心の中で何度も謝りました。

6時頃担当の先生も来てくれて、陣痛がきてしまったこと、分娩方法を説明されました。

経膣分娩でも産めるけど、これ以上強い陣痛がきてしまうと赤ちゃんがもっと苦しくなってしまうかもしれない。

母体に負担がかかってしまうし、次の妊娠のときも帝王切開になってしまうかもしれないけど、帝王切開の方が赤ちゃんにとっては苦しくないだろう。

少し時間をあげるから、どうするか考えて、と。

あぁ、もうもたないんだ。

もっとお腹にいさせてあげたかったなぁ。

意外と早かったなぁ。

ごめんね。

って頭の中でぐーるぐる。

泣いたら呼吸が乱れて余計苦しくなるからダメってわかってるのに、ボロボロ泣きました。

助産師さんの優しい言葉に救われました。

天使かと思った。

先生が戻ってきて、すがる思いで、

帝王切開の方が助かりますか?」

…先生困るよね。うん。

絶対助かるなんて言えないのわかってるのに、聞かずにはいられませんでした。

お腹切ったって、合併症になったって、私が死ぬことはない。

少しでも赤ちゃんが苦しくないのなら、帝王切開にしてください。

副作用で震える手で、手術の同意書にサインをしました。

手術直前、病院にうなパパが駆けつけてくれました。

不安だったけど、あとは先生とこの子を信じるだけだと思って覚悟を決め、手術室へ。

23週0日。朝。

こうして、本格的な陣痛を味わうことなく、臨月の大きなお腹を体験することもなく、

帝王切開で出産することになりました。

MFICU5日目

今日で某大学病院のMFICUへ緊急搬送されて5日目。

看護士さんにしものお世話をされる介護生活にも少しずつ慣れてきました。

シャワー禁止、これは別にいい。

トイレもベッド上、これが問題。

薬を飲んだってベッド上なんかじゃ出ない出ない。

あっという間に便秘になり、4日目の夜、冷や汗止まらない&ウミガメの産卵ばりに涙も止まらない地獄の苦しみを味わいました。

肛門をぐりぐりやられたとき、痛くて思わず変な声が出ました。

もう二度とやられたくない。

そんな便秘騒動の中、昨日の深夜、お腹の張りが強くなってきて、点滴量がマックスになりました。

まだ22週なのに、そんなに重症なんだ…

いつまでもつんだろう?

おりものが垂れてくるたび、破水したんじゃないかって。

お腹が張るたび、陣痛なんじゃないかって。

毎日毎日不安です。

入院してから、1日1日がとても長く感じます。

何事もなく朝を迎えられるとほっとします。

今まで何気なく過ごしてきた1日が、お腹の子にとってはとても大切な1日だったんだなってわかりました。

この子と一緒にいられる1日を大切に過ごそうと思います。

また、何事もなく朝を迎えられるといいな。

緊急搬送

22週2日目。

いつもと同じ朝を迎え、昼寝しながらエコー検査を待っていました。

14時頃、ナースコールで呼ばれて、のんきに検査室までトコトコ。

その時は、悪くなってないといいな〜ま、お腹も張ってないし大丈夫でしょって軽い気持ちでした。

まさかこんなことになるなんて…

検査台に座り、診察開始。

先生たちが何やらざわつき始める。

もう1人先生を呼んできて、一緒に診察。

「胎胞脱出だね」

たいほうだっしゅつ??

悪い状態から脱出できたのかな?

一瞬そんな風に考えたけど、すぐ、あ、これヤバイやつだと悟りました。

すぐに寝かされ、先生から説明されました。

赤ちゃんを包んでいる卵膜が子宮の外に出てきている。

うちじゃ対応できないから、転院した方がいい。

まだ週数が浅いから、受け入れてくれる病院がないかもしれないけど、全力で探します。

そして、

「赤ちゃんがどんな状態で生まれてきても、絶対助けたいと思いますか?」と。

急なことで頭が真っ白な中、「はい」と答えたと思います。

そのあと腹部エコーで赤ちゃんの様子を見せてもらいました。

570g、ちゃんと週数相当に大きくなってて、この子には何の問題もない。

こんなに元気なのに、私のせいで死んじゃうかもしれないんだ…

そう思ったら涙が出てきて、気づいたら診察室で大泣きしていました。

赤ちゃんの肺の機能をよくするための注射を打たれ、車椅子で病室に戻りました。

筋肉注射でちょっと痛かったけど、そんなのどうでもよかった。

急いで家族に連絡して、尿道に管を入れられました。

トイレも自力で行けないほど悪い状態なんだなと実感。

すぐ先生が飛んできて、転院先が決まったことを教えてくれました。

やっぱり週数の問題で断られ、1件だけしかなかったらしい。

見つかってよかった(´;ω;`)

救急車が到着し、軽く荷物を持ってすぐ出発することに。

他の入院患者さん、外来患者に見られながら運ばれるのはちょっとした公開処刑に思えました。

久しぶりの外の空気は冷たかった。

うなパパが間に合って、一緒に救急車乗ってくれてちょっと安心しました。

いざ転院先へ!

入院から1週間が経ちました

21週1日目から切迫流産で入院し、今日で1週間。

ようやく22週を迎え、流産ではなく早産に切り替わりました。

まだまだ先は長いけど、とりあえず第1目標クリア!

1週間前、20週6日目の検診で子宮口が開いてきていると言われ、紹介状をもらって市民病院に行き、あっという間に入院しました。

初めての妊娠、初めての入院、初めての点滴…

自分がこうなって初めて、結婚して妊娠して、大きな問題なく出産することが当たり前じゃなかったんだと気付きました。

あのとき無理したからいけなかったのかなぁ?

日頃の行いが悪いからバチが当たったのかなぁ?

私の体がおかしいのかなぁ?

初日の夜、自分のせいで赤ちゃんがダメになったらどうしようって不安でメソメソしてました。

ちょうど入ってきた看護師さんにバレて恥ずかしかった…

きっと、これからもそう思って不安になるときがあるんだろうなぁ。

でも、いつまでもメソメソしてても仕方ない(`ω´ )

今、私にできることは1日でも長くお腹に赤ちゃんがいてくれるように安静にすることのみ。

トイレと洗面以外動けないのも、シャワーが週2回なのも、どんなときでも点滴が一緒なのも、赤ちゃんのために耐える!

母は強いのだー!

と言いつつ、明日の点滴の差し替えが嫌で仕方ないです。

1回で成功するといいなぁ…痛いんだもん(´;ω;`)